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CentOS 8.1 を 仮想環境VirtualBox にインストール on Win10

CentOS 8 のテスト環境を作ることにした。

用いたディスクイメージは CentOS-8.1.1911-x86_64-boot.iso
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/8.1.1911/isos/x86_64/CentOS-8.1.1911-x86_64-boot.iso

VirtualBox は 6.0.20 を利用。
https://www.virtualbox.org/

インストール

仮想環境の設定を少し変更。
[ストレージ]のHDDサイズ - 8GB
[システム]のチップセット - "ICH9"
[ネットワーク]の割当 - "ブリッジアダプター"


ディスクよりブートしウィザードに従いインストールを行う。
最初に言語の設定があるので日本語にした。
その後、タイムゾーンの設定が東京になっていなかったのでこれを変更。
パーテーションのレイアウトなどは自動で行った。
ネットワークを有効にし、インストールするソフトウェアは "最小限のインストール" を選択。

ダウンロードするファイルは約300MiB。
この間にrootパスワードとユーザを作成する。

ちなみに、GUI無しのサーバーでインストールするとダウンロードするファイルが400MiBぐらいで、インストール途中で止まってしまった。

インストールのバージョン

[root@localhost ~]# cat /etc/centos-release
CentOS Linux release 8.1.1911 (Core) 
[root@localhost ~]# cat /etc/os-release 
NAME="CentOS Linux"
VERSION="8 (Core)"
ID="centos"
ID_LIKE="rhel fedora"
VERSION_ID="8"
PLATFORM_ID="platform:el8"
PRETTY_NAME="CentOS Linux 8 (Core)"
ANSI_COLOR="0;31"
CPE_NAME="cpe:/o:centos:centos:8"
HOME_URL="https://www.centos.org/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.centos.org/"

CENTOS_MANTISBT_PROJECT="CentOS-8"
CENTOS_MANTISBT_PROJECT_VERSION="8"
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT="centos"
REDHAT_SUPPORT_PRODUCT_VERSION="8"


インストール直後のディスク使用量

最小限のインストール

[root@localhost ~]# df -h
ファイルシス   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs         395M     0  395M    0% /dev
tmpfs            411M     0  411M    0% /dev/shm
tmpfs            411M  5.6M  406M    2% /run
tmpfs            411M     0  411M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda3        6.2G  1.3G  5.0G   21% /
/dev/sda1        976M  129M  781M   15% /boot
tmpfs             83M     0   83M    0% /run/user/1000


各種設定

最初に行っておく設定

インストールグループ

最小のインストールを行ったが、手動で他のグループのインストールを行うことができる。

$ dnf group list
Available Environment Groups:
   Server with GUI
   Server
   Workstation
   Virtualization Host
   Custom Operating System
Installed Environment Groups:
   Minimal Install
Available Groups:
   Container Management
   .NET Core Development
   RPM Development Tools
   Development Tools
   Graphical Administration Tools
   Headless Management
   Legacy UNIX Compatibility
   Network Servers
   Scientific Support
   Security Tools
   Smart Card Support
   System Tools

GUI有りのサーバーなら次のようにするとインストール可能。
[root@localhost ~]# dnf -y group install "Server with GUI"

GUI有りのサーバーをインストール後のディスク使用量は次の通り。

[root@localhost ~]# df -h
ファイルシス        サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs              394M     0  394M    0% /dev
tmpfs                 411M     0  411M    0% /dev/shm
tmpfs                 411M  6.0M  405M    2% /run
tmpfs                 411M     0  411M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/cl-root   6.2G  4.1G  2.2G   66% /
/dev/sda1             976M  136M  774M   15% /boot
tmpfs                  83M  4.0K   83M    1% /run/user/1000


yumの設定

**注意**
python2のサポートが終了に伴い、yum は dnf に置き換えられた。
実際、yumのコマンドは次のようになっている。
[root@localhost ~]# file $(which yum)
/usr/bin/yum: symbolic link to dnf-3

設定ファイルもシンボリックファイルになっている。
[root@localhost ~]# ls -l /etc/yum.conf 
lrwxrwxrwx. 1 root root 12 12月 19 10:43 /etc/yum.conf -> dnf/dnf.conf
********

yumの設定ファイルは /etc/yum.conf と
/etc/yum.repos.d/ に置かれている repository のファイルを参照する。

[root@localhost ~]# cat /etc/yum.conf 
[main]
gpgcheck=1
installonly_limit=3
clean_requirements_on_remove=True
best=True

必要に応じてアップデートをしておく。
[root@localhost ~]# yum update

epelリポジトリを追加する。
[root@localhost ~]# dnf install epel-release

bashの補完機能を強化する。
[root@localhost ~]# dnf install bash-completion

sudoの設定

次のコマンドでsudoの設定を行う。
$ sudo visudo -f /etc/sudoers.d/$(users)

入力はviで行う。

https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/8/html/configuring_basic_system_settings/managing-sudo-access_managing-users-groups-permissions

Web コンソール

CentOSでは cockpit という Webコンソールが用意されている。
必要に応じてインストールする。
$ sudo yum install cockpit

インストール後、次のコマンドでサービスを起動。
$ sudo systemctl enable --now cockpit.socket

ブラウザで "localhost:9090" や "IPアドレス:9090" などでアクセスすると設定画面にアクセスできる。
https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/8/html-single/managing_systems_using_the_rhel_8_web_console/index

ログインの設定

GUIログインの設定
[root@localhost ~]# systemctl set-default graphical

CUIログインの設定
[root@localhost ~]# systemctl set-default multi-user


Guest Additions のインストール

GUI環境を導入した後、Guest Additions をインストールする。
先に必要なものをインストールする。

[root@localhost ~]# dnf install kernel-devel kernel-headers gcc make elfutils-libelf-devel

その後、Guest Additions のディスクイメージをマウントして VBoxLinuxAdditions.run を実行。
エラーが出ればログファイル /var/log/vboxadd-setup.log を確認し、必要なものをインストールする。


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