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Linux サーバ の 時刻設定

コンピュータには2種類の時刻がある。
1つは基盤上で管理しているハードウェアクロックで、
もう一つはOS上で管理しているシステムクロックである。

ハードウェアクロックは基板上の電池でシステムとは独立して時間を刻んでいる。
システムクロックはOSが他の処理と合わせて管理している。

それぞれの精度は高くなく、しばらくすると標準時からずれてくる。

そのために、時刻設定の仕組みがあり、
Linux サーバの時刻設定はntpサーバを立てることが多いが、
手動で直接修正する方法を書いておく。

以下のコマンドは「2017年10月21日 13時12分」に設定した場合のコマンド。
日時の文字列は他のフォーマットでもよく、ある程度融通はきく。
  • 直接システムクロックを修正
  • date -s "2017/10/21 13:12"
  • 直接ハードウェアクロックを修正
  • hwclock --set --date "2017/10/21 13:12"
システムクロック、ハードウェアクロックの同期を行うには次のコマンドを実行。
  • システムクロックを修正し、ハードウェアクロックに合わせる
  • hwclock --hctosys
  • ハードウェアクロックを修正し、システムクロックに合わせる
  • hwclock --systohc
NTPサーバを参照する場合は次のコマンドを実行。
  • NTPサーバより時刻を取得し、システムクロックを修正する
  • ntpdate <NTPサーバ>
[参考] Linuxシステム時刻について

なお、公開されている主要な公開NTPサーバは次のようなものがある。
[参考] 推奨公開サーバ

NTPサーバとの通信経路や処理によって遅延が発生するため、
精度を高めたければネットワーク上の距離が近いところを選択するべきであり、
プロバイダなどで利用できるNTPサーバがあればそちらを使う方が良い。


より高精度の時刻を取得する方法として、GPSを受信する方法もある。
ファイアウォールによりネットワーク内から外部NTPサーバに接続できない等
様々な理由によりネットワーク内にGPSタイムサーバ(シチズンTSV-400GP等)を設置することもある。
タイムサーバは高価であり、RaspberryPiが安価に手に入ることもあって、
GPSでNTPサーバを立てる人が多くいるようだ。

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