サポートが2020年1月1日に終わり、python2 の寿命は尽きた。
python3とは互換性が無いため、python3への移行はなかなか進まなかった。
pythonは人気のある言語であったので、
制作された多くのソフトウェア資産がpython2であったことが移行が遅くなった理由だろう。
ここでは学習用の python3 環境を構築する手順を記しておく。
pythonの導入確認
まず、python3 が導入されているかを確認する。
次のコマンドでバージョンが表示される。
$ python3 -V
Python 3.7.3
コマンドはpythonでもいいが、ver.2系とver.3系の両方がある場合、2系を指す場合があるため注意。
$ python -V
Python 2.7.16
次のコマンドで 最後の引数にあるディレクトリに仮想環境を作る。
入っていないのなら公式サイトからダウンロードするか、
aptやyumを用いてインストールを行う。
パッケージ管理コマンド dnf は python3 で作られているので
dnf が入っていればpython3は導入済みである。
Python https://www.python.org/
pythonスクリプトの実行
pythonのスクリプトを実行するには幾つかの方法がある。
- インタラクティブモード
- pythonコマンドで実行
- スクリプトを直接実行
インタラクティブモード
簡易的なプログラムの実行に用いる。
コマンドラインでpython3を直接実行することでインタラクティブモードに移行する。
$ python3
Python 3.7.3 (default, Dec 20 2019, 18:57:59)
[GCC 8.3.0] on linux
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> print("Hello, world.")
Hello, world.
>>>
上記例ではprintコマンドで Hello, world. を表示している。
スクリプトを実行
スクリプトファイル hello.py を実行するには次のように行う。
$ python3 hello.py
又は、shebang(シバン)
をスクリプトの一行目に書き、次のように直接実行する。
$ ./hello.py
この時、shebang は #!/usr/bin/env python3 のような文であり、
次のようにファイル先頭に書き込む。
$ cat hello.py
#!/usr/bin/env python3
print ( "hello, world" )
モジュールのインストール
予め便利なコードを他の人が作っていて、それを追加することでその恩恵にあずかれる。
モジュールはpythonに標準で付属している標準ライブラリがあるが、それ以外のモジュールも有りそれを利用することも出来る。
公式に運営されているモジュール公開サイトが有りここから探すことが出来る。
Python Package Index https://pypi.org/
インストール用のプログラム pip3
が準備されているためこれを利用すると簡単にインストールできる。
$ pip3 install module名
システムにモジュールがインストールされる為、仮想的な環境を作りここにインストールすることも出来る。
pythonの仮想環境
pythonに仮想環境を作る仕組みがある。
仮想環境の作成
次のコマンドで 最後の引数にあるディレクトリに仮想環境を作る。
$ python3 -m venv /path/to/new/virtual/environment
次のコマンドで仮想環境に変更出来る。
$ source /path/to/new/virtual/environment/bin/activate
このコマンドはbashを利用している時の方法であり、binディレクトリ内にcsh用のコマンドも用意されている。
この仮想環境家でモジュールをインストールすれば
environment内にモジュールが配置される。
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