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$\LaTeX$ の覚書 ~ 数式の中の文字の種類

$\LaTeX$の数式モード内の文字を変更するコマンド

追加パッケージが必要な物もある。

\mathbb と \mathfrak は amsfonts パッケージを読み込む必要があるが、amssymbパッケージを読み込むとamsfontsが呼び出される為そのように指定した。

後半にある書体は読み込むパッケージによって文字が変わる為注意。


カリグラフィー( calligraphy )

数式モード内にコマンド \mathcal{文字} で出力する

\mathcal{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathcal{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$


黒板太字 (Blackboard bold)

数式モード内にコマンド \mathbb{文字} で出力する

プリアンブルに\usepackage{amssymb}が必要

\mathbb{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathbb{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$


フラクトゥール (Fraktur ; フラクトゥーア)

数式モード内にコマンド\mathfrak{文字}で出力する

プリアンブルに \usepackage{amssymb} が必要

\mathfrak{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathfrak{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$

\mathfrak{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}

$\mathfrak{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}$


花文字

数式モード内にコマンド\mathscr{文字}で出力する

\usepackage{mathrsfs}が必要

\mathscr{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathscr{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$


筆記体

数式内にコマンド\mathpzc{文字}で出力する

プリアンブルに

\DeclareMathAlphabet{\mathpzc}{OT1}{pzc}{m}{it}

が必要


\mathpzc{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

\mathpzc{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}$


ボールド体

\mathbf{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathbf{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$

\mathbf{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}

$\mathbf{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}$


イタリック体

\mathit{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathit{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$

\mathit{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}

$\mathit{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}$


サンセリフ体

\mathsf{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathsf{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$

\mathsf{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}

$\mathsf{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}$


ローマン体

\mathrm{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}

$\mathrm{ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ}$

\mathrm{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}

$\mathrm{abcdefghijklmnopqrstuvwxyz}$


数式モード内の日本語は次のコマンドで書体を変えることが出来る。

\mathmc{明朝体}

\mathgt{ゴシック体}


おまけ

ドイツ語にある文字の出力は次の通り。

エスツェット \ss

ウムラウト \"{A}


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